千羽鶴未来プロジェクトの活動方針

千羽鶴未来プロジェクトは、千羽鶴の再生を通して世界の子どもたちと平和について学びます。

プロジェクトの背景・目的

広島市の中心に位置する「平和公園」周辺には、世界遺産に登録された原爆ドームを始め、原爆慰霊碑、折り鶴の子の像、平和記念館など数多くの記念碑や資料館、展示館がある。

その中でもとりわけ多くの人々が立ち寄り、思いを込めておった千羽鶴をささげていくのが「原爆の子の像」である。それは、爆心地から2キロの自宅で被爆し、白血病で亡くなった佐々木禎子(ささきさだこ)さんが白血病からの回復を願って、一心に折続けた姿を象徴的に記念碑に映したモニュメントである。又「サダコと千羽鶴」(原文:英語 エレノアコア著)は、今日まで、あまたの世界中の子供たちに読み継がれ、その物語に共感を覚えた多くの子供たちによっておられた千羽鶴が、広島に届けられている。これほど言語、文化、時代を超えて「サダコ」の物語が人々に受け入れられるのは、それが「希望と再生」の物語にほかならないからである。

我々人間は,戦争という愚行を繰り返しつつ歴史をいきてきた。また同時に、知恵と希望の力を駆使して廃墟と絶望の中から幾度となく、逞しく再生を果たし、助け合って、生きてきたのも事実である。

期待される効果

平和公園を訪れる人々は、たとえ一時的にであれ、また個々の思い、考えは多様であっても、心の底から平和の尊さを学び、帰路に着く。我々は、子供たちが「ヒロシマ」を追体験して芽生えた平和に対する熱い思いを、ITの特性をフルに活用した新しい平和教育の形にして、より効率よく、リアルタイムで全世界に発信すべく結成された。我々は過去に学ぶ事によって現在を見つめ、より良い未来を手にする為の最初の一歩を、まさに未来を担う子供たちと共に踏み出そうとしている。それが「千羽鶴未来プロジェクト」である。

「千羽鶴未来プロジェクト」は,今を生きる私たちと同時代を共有する未だあったこともない人々の命への共感と、傷つき病める多くの人々を思いやる心を、過去からの「再生」の経験をキーワードに、より具体的な形にして世界に発信し、「希望」すなわち「平和」へ思いの組織化を図ろうとするものである。それが、「ヒロシマ」すなわち、人類の負の歴史の記憶を、風化させることなく、平和な未来への足がかりとなるように引き継いでいく道であると信じるからである。

プロジェクトの期間

無期限

プロジェクトの対象者

ITを駆使して到達可能な世界中の子供たち。同様に、未来を担う子供たちのこのプロジェクトに理解、サポートを惜しまない大人。世界中のいわゆる「学校」に属する子供たち、又「学校」という枠組みを超えて、「希望の組織化」に労を惜しまない人ならだれでも。

活動の概要

我々が注目したのが前述の「原爆の子の像」にあつまる千羽鶴である。世界各地の子供たちから送られてくる平和への願いのこもった千羽鶴、また、多くの人々の鎮魂への祈りと癒しへの強い意志のこもった千羽鶴の行く末が、現実には大きな問題となっていることである。

我々は、それらの千羽鶴を再生紙として甦らせ、いまひとたび世界平和と再生の象徴としてのヒロシマから、さまざまな形に変えて、子供たちの未来への糧として再び世界に羽ばたかせようと考えている。広島市は、有識者による検討委員会に諮問したりと、その処分方法について、さまざまな方策を検討してきたが,未だに決定的な方策は見出せていない。我々は、千羽鶴をささげる人たちには、最終処分の方策に関する議論に参加する権利があるとの見解のうえ、「焼却」,「再生紙としての活用」、「永久保存」という選択肢から、「再生」を希望する人たちの、再生後の活用についてのアイデアを収集、集約し、それらの案の具体化のプロセスに学校や、子供たちの参加を募り、より効率よく現実化していく手段に、ITを大いに活用したいと考えている。

活動の具体的内容

  • インターネットで鶴の折り方を指導公開。同時に「千羽鶴」の象徴する意味合いについて解説。又、鶴に使用する紙は再生可能なものである条件を周知させる。
  • 集まってくる「千羽鶴」の再生方法と、協力団体の募集。「こんなものに再生してほしい」というアイデアを募集する。そのうえで、それらのアイデアをネット上で一般に公開し、参加者に選ばせる。「千羽鶴未来プロジェクト」にふさわしい再生方法を採用し具体化していく。
  • アイデア募集が確立するまで、記念事業として「千羽鶴を再生してノートを作る」を立ち上げる。プロジェクト参加者、一般会員からいただく会費の一部で、再生したノートを購入していただいた形にして、それらを、開発途上国、特に戦争、紛争の被害を受け、再建中の学校、学校に準ずる組織に、既存の NPO、NGOの協力を得て贈る。ノートの裏面にはプロジェクト参加者、協力者、又、再生に使用した「千羽鶴」についての記載をする。インターネット上でノートが送られた国、地域、自治体、学校、子供たちのようすなどを公開する。

期待する効果

このインターネットによる平和教育プログラムは、世界中の子供たちに「平和」を願うこころの種を蒔くのと同時に、人々のこころの底にある「鶴の恩返し」という普遍的な相互扶助という人類愛の精神を、行動を伴う形として実現することにある。(たとえば:記念プロジェクトとして、千羽鶴再生紙ノートを、必要としている国、地域の学校にとどける。)

さらに活動を通して出会った、地域文化や、言語、人種、歴史、風土の違いを知り、認め、理解することを、平和教育プログラムの重要な点と認識し、発展させ、多様な価値観を理解できるようにする。また、それぞれの国や町で、子供たちの理解する「平和」の姿の具体的なイメージを探り、原点を尋ね、ネット上で発表し、学習に役立てる。

当然、そのためには、多くのアクセス件数や、多様な言語に耐えうるシステム構築が前提にあり、ITならではの世界から、ITボランティアや、ウェブデザイナーの掘り起こしにもとりかかる必要性を感じているところである。

TOP > 活動方針

2024-2025 年度

千羽鶴未来プロジェクト活動カレンダー

<<

2036-2

>>

12
3456789
10111213141516
17181920212223
242526272829

お知らせ

千羽鶴未来プロジェクトのお知らせ

2023/05/19 Fri

G7 Hiroshima 

2023.05.19 広島で開催されるG7 Hiroshima Summt に 2016年のG7外相会議に続いて採用されました。とても光栄なことです。 

これまでのお知らせ

活動方針

千羽鶴未来プロジェクトの基本方針

再生ノートと折り鶴「千羽鶴未来プロジェクト」は、千羽鶴の再生を通して世界の子どもたちと共に平和について学びます。

日本語[Japanese] 英語[English]

千羽鶴未来プロジェクトからのお願い

PDFファイル(505KB)

プリントアウトしてご利用ください。

PDFをダウンロード

活動報告

千羽鶴未来プロジェクトの主な活動

2024/10/23 Wed

秋のおひさまマルシェ本日初日10月23日〜29

10月23日(水)から一週間、三越広島店1F イベント広場で「秋のおひさまマルシェ」を開催します。初日の午前中おりづる大使のSTU48兵頭葵さんが、会場でMCとしてお手伝いいただきました。

これまでの活動報告

トピックス

再生活動以外の主な活動

2024/08/06 Tue

中日・東京新聞の記事から

オバマ大統領来広日に取材を受けた中日新聞記者の方から、8年ぶりに取材を受けました。こちらをクリック↓東京新聞の記事から

これまでのトピックス

千羽鶴未来プロジェクトは、千羽鶴再生ノートの販売と、会員による年会費で運営されています。

ページの先頭へ