平成18年地球環境基金助成事業
千羽鶴未来プロジェクトからのお知らせ、活動報告、トピックスを
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千羽鶴未来プロジェクト事務局 中本さんへ。
ご無沙汰です。ご依頼のあった、当事務所でお預かりしていた881冊の千羽鶴再生ノートの配布を、本日(6月14日)午前中(午前11時〜12時半)に終わりましたので、次のとおりご報告します。
■配布先
今回対象となったマハジョバ・ヘラウィ女子中学校は、カブールの下町、比較的貧しい家庭が多い地域にあります。(小学過程まで男女共学です。)テントを仕切って教室にし、授業が行われています。
(7時から10時、10時から13時、13時から16時)
参加者:松島、斉藤企画調査員、サフィー氏(元アフガンTVディレクター・ジャーナリスト)
場所 | カブール市内西部 |
生徒数 | 2620名 |
教員数 | 70名 |
シフト数 | 3シフト制 |
■概要
【1】午前11時現地到着後、松島、斉藤、サフィー氏3名から、同学校校長先生(JICA 研修員で来日経験あり)に対し、本件ノートの作成経緯、由来(送付頂いた「さだこ」ストーリー含む)等を説明。千羽鶴ノートプロジェクトは広島市のNPOで、平和祈念とアフガン支援のために実施されている活動であること、JICAは貴NPOとは直接関係はないが、中本さんと松島が友人で、本件を引き受けた経緯等を説明しました。
【2】次に、せっかく千羽鶴のことを紹介したので、実際に作ってみせようということで、松島、斉藤の2名が何十年振りかで、その場で紙を用意して実際に作ってみました。四苦八苦してつくり、何とか5羽の千羽鶴を作って、校長先生等に作り方を教えました(実際作ると大変ですねえ)。校長先生も熱心に学んだ結果、1羽の鶴を折ることに成功。拍手喝さい。
【3】学校施設が不十分なため、テントのなかで勉強していた女子生徒(約30名くらい)に対して、サフィー氏、松島より、広島市の経験(原爆被災から今ではすっかり立ち直り、市民全体で世界の平和に向けた活動を熱心に取り組んでいること等)、「さだこ」という女子学生が被爆して、白血病を治そうと一生懸命千羽鶴を折ったこと、その鶴はアメリカ等外国の子供達にも引き継がれ、祈念公園に毎年たくさんのひとが集まること等を説明の上、女子学生(日本で言えば、丁度2年〜5年生くらいですか)一人一人にノートを手渡しました。
【4】最後に、日本は戦後一生懸命勉強して、勤勉に国の再建に向けて努力した結果、どうにか立ち直ったことを再度説明の上、特に広島の貴NPOの皆さんが、広島市と同じような経験を不幸にも持ったアフガニスタンの復興に何とか役立ちたいと活動しており、このノートを使って、是非皆で手を合わせて頑張ってくれることを願っていることを、勝手に説明しました(すみません)。
【5】引渡し後、校長先生から881冊のノートの受領書をもらいましたので、後日帰国するJICA関係者に託します。
■所感等
●サフィー氏が説明する間、子供達は真剣に話を聞いていました。私も極力JICAという名前は使わずに、『広島のNPOでこのプロジェクトをやっている方がいて、恩返しは皆がこの寄贈されたノートを使って一生懸命勉強し、少しでも早くアフガニスタンが戦災から立ち直り、平和な国を作れるように頑張ることだよ』と説明させてもらいました。小さい子も真剣な眼差しで聞いており、子供達からも感謝の意が述べられたことをお伝えします。
●今日は校長先生からの受領書でしたが、校長先生は後日子供達の書いた感謝状等を是非送りたいと言っていましたことを申し添えます。
●千羽鶴未来プロジェクトの皆さんに宜しくお伝え下さい。皆さんの篤志にあらためて敬意を表し、皆さんの暖かいお志はしっかりアフガンの子供達に伝わったと思います。引き続き、アフガンの支援に皆さんのご理解をお願い致します。(またJICAに対するご理解とご支援もお願いします)。
お預かりしてから、なかなか業務多忙にかまけ、配布が遅れてしまったことを、お詫び申し上げます。
千羽鶴未来プロジェクト事務局の中本さんへ
ご無沙汰しています。わざわざ貴重なものを送って頂き、有難うございました。いつも心のこもった、温かい仕事をしていますね。さすがですね。
さて、メールの返事が遅れました。すみません。1月20日に赴任、30日から2月9日まで東京へトンボ帰り。再赴任後も毎日毎日千客万来。ありがたいと思いつつも、非常に忙しいです。この1ヶ月休日なし。大使館との関係もいろいろ難しいですし、緒方理事長もなまじアフガンには詳しいので、大変なことばかり。気を使います。この次に会える時には、白髪のじじいとなっているかもしれません。
さて、ノートのご好意、ありがたく、引き継がせてもらいます。具体的にどこに渡すのが良いか、いつ、どのタイミングで渡すのが良いのか等、少し考えさせてください。これから、3週間ほどかけて、現在JICAが仕事をしている3地域(カンダハル、バーミヤン、マザリシャリフ)に出張し、現地の様子を自分の目で見て、皆さんたちのご好意を最大限伝えるには、どうしたら良いか、じっくりと考えたいと思います。当地は言葉の問題もあり、アフガンでは広島、長崎の悲劇は良く知られており、被災から復興、世界への発信と活動している広島のことを、皆尊敬していると話題になります。さすれば、私も貴NPOの考えを正確に伝えなくてはいけません。また、メールしますが、皆さんの方で、要望等あれば、今後の具体的な進め方も含めて、相談しましょう。とりあえず、御報告まで。
2月24日 JICAアフガニスタン 松島拝
これまで多くの方々の支援で進んできたプロジェクトは、今、再生ノートの第一弾がアフガニスタンに到着したとの一報が入りました。これから先は現地JICAの方々に、より良い方法で子供達の手に届くことを願い連絡が入り次第報告します。JICAの活動も同時にお伝へできると思います。これからのプロジェクトにご期待下さい。
JICA本部に届けられた千羽鶴再生ノートがいよいよ旅立つ時が来ました。
高校生の提案であるアフガニスタンの学校に再生ノートを送るプロジェクトは、現在下記の通り進行中である。とにかく1冊のノートをアフガニスタンの学校に届ける為のプロジェクトには、多くの方々が個人レベルで応援して頂いて始まったばかりだ。
千羽鶴再生ノートがアフガニスタンJICA(国際協力機構)スタッフの個人的な支援で、現地の小学校へ届けてもらうこととなった。しかし、どのようにして再生ノートを日本からアフガニスタンのJICA事務所へ届けるか、大きな壁が目の前に立ちはだかった。
JICAは、物資輸送のみの業務は行っておらず、そのための予算も持っていないため、日本のNPOやNGO等から支援物資を輸送して欲しいとの申し出は多数あるが全て断っている。また、援助物資を無償で輸送してくれるNPOやNGOは国内になく、多額の輸送費用が必要となる。このため、NPOやNGOが集めた援助物資は、共同でコンテナを借りて輸送する場合が多い。
我々の再生ノートも1,000冊ともなれば、20kgのダンボール5箱となり、輸送コストが高額になってしまう。
2004年2月9日(月曜日)午前、JICAのアフガニスタン支援室の職員から、近日アフガニスタンに行くというので、取りあえずノートを送れとの連絡があった。
早速、広島県からJICA本部へ再生ノート1000冊を送る。
日本からアフガニスタンへ全てのノートを一度に送るとエクセス料金がかかる為、100冊程度に分けて、持って行ってもらうこととなった。後日、エクセス料が必要とわかり、必要経費を支援者に支払った。それだけこのノートには、係わる方々の熱い思いが積み重なっていくように感じられる。
このように再生ノートは支援者達の好意で、リレー形式によってアフガニスタンJICA事務所へ運んでもらうことになった。
そして、2004年2月14日(土曜日)千羽鶴再生ノートは日本を旅立った。
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2023.05.19 広島で開催されるG7 Hiroshima Summt に 2016年のG7外相会議に続いて採用されました。とても光栄なことです。
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「千羽鶴未来プロジェクト」は、千羽鶴の再生を通して世界の子どもたちと共に平和について学びます。
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